応援
馬は人に応えて、ただひたむきに走るだけ。
何度でも立ちあがって戦いにいける。
コロナ禍の競馬にも、現地へ行けないことにも、意味と意義はきっとある。
偏愛なのかもしれない。でもそれでいい。
ままならないものですね。
わたしはかれに夢中だった。心酔していたといっていい。
その面白さは、常に困難と表裏一体でもある。
彼を通して競馬を観ていたし、競馬を通じて彼を見ていた。
これからまた一年間力を蓄え、一年間夢をあたためる。
ヴィクトリアマイルを勝ってほしい。
伝わるかどうかは相手におまかせします。
もっと自分自身を赦してあげませんか。
想いを懸けられる存在と、奇跡のように出会えたのだから。
何もできないから、ただ受け入れようと決めた。
信じぬくことに一片の迷いもないレースがあった。
これと思った馬で、勝ちたいレースを勝ったら、それが何より。
あの日出会った2歳の天才少女が大人になった。
泥臭くても、うまくいかなくても、前へ前へと駆けていく姿は美しい。
みんな誰もが何かを掴むために自分自身と戦っている。
私は、大好きな競馬を宗教にはしたくない。
どうにもならないことなんて、生きていればいくらでもある。
淋しい別れではなく、新たな門出となるように。
彼らの手がける馬たちはかっこいい。
好きで応援しているから見ていたい。
私の心の中の最も崇高な感情。
積み重ねてきた年月があるからこそ、胸が熱くなる。
私はまだ、これからも、好きな馬を応援できるのだから。
出会った馬を好いて、愛でて、傍にいる人を信じて、尊敬したい。
メイショウアラワシという競走馬がいたことを、私は覚えている。
知ろうとする、解ろうとする、想い描く。