競馬
なんて誇らしいんだ。
でもこんなご時世なので縛りプレイをつづけている。
そんなのはいやだ、死にたくない。
会いに行かない愛もあっていい。
十年以上やってりゃ世界も客層も価値観も変わるよ。
目と耳だけ起こしておいて。
無事を祈り、拍手を送ろう。それぞれの場所で。
競馬は大人の嗜みだもの。
わたしの大好きな彼女たちはすごいのだ。
ひともコンテンツも歳をとるのだ。
重たい愛は不自然で、自分も他者も重たくする。
これからも思い出しては何区切りもつけていくのでしょう。
馬は人に応えて、ただひたむきに走るだけ。
何度でも立ちあがって戦いにいける。
コロナ禍の競馬にも、現地へ行けないことにも、意味と意義はきっとある。
偏愛なのかもしれない。でもそれでいい。
ままならないものですね。
なんでも「~すべき」がいちばん怖い。
わたしはかれに夢中だった。心酔していたといっていい。
自分のタイミングで、自然に熱くなればいいのだ。
その面白さは、常に困難と表裏一体でもある。
「何が何でも!」から「むりならしゃーない!」に心のスイッチは切り替わっていました。
彼を通して競馬を観ていたし、競馬を通じて彼を見ていた。
みんなただ、好きなものが好きなだけなのに。
これからまた一年間力を蓄え、一年間夢をあたためる。
ヴィクトリアマイルを勝ってほしい。
もっと自分自身を赦してあげませんか。
想いを懸けられる存在と、奇跡のように出会えたのだから。
稀代の名馬と同じ時代に生きられる奇跡を、ただかみしめていた。
何もできないから、ただ受け入れようと決めた。