うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

春ですね。ちょっと休んでみませんか。

世界はこんなにも輝いているのに、心が少しも弾まない。
なんとなく身体が重たくて、何をするにも億劫になる。
いつもどおり学校や仕事へ行って、用事をぜんぶ片づけてさあ趣味の時間!と段取りつけても、なんだかパワーがわいてこない。
こんなにも好きなのに。楽しいはずなのに。
目の前の景色はまぶしいくらいに明るいのに。
それは、心が風邪を引いているからなのかも。
春先ってあったかい日もあれば肌寒い日もあって、何を着てどう過ごせばいいのかわからないときが結構多い。
大丈夫だよ~といいながらがんばってたら、なんだかいつのまにか疲れがたまってたなぁ、なんて。

もしかして、昨年末からずっとがんばりっぱなしじゃないですか。
寒いうちから春へ向けて、あんまりゆっくりできてなかったのではないですか。
風邪を引いたら食欲はなくなるし、がんばって食べても好きなものの味もろくにわからないし、頭も体もぼんやりとして気持ちが集中できなくなる。
風邪は万病のもとというけれど、こじらせると長いし、後を引く。
体のほうが元通り元気になっても、なんとはなしに気持ちが晴れないのは、無理して取り組んでいたときのしんどさを引きずって、好きなことさえも純粋に楽しめなくなるからなのかも。

そうなってしまう前に、ちょっとだけ、お休みしてみませんか。
好きだから続けてること、好きなことに付随するちょっとした義務めいたもの、そういういつもなら楽しくできるはずのものが負担に感じてしまう前に。
両手をいっぱいにふさいで重たくなってきた荷物を、いったんその場で降ろしてみませんか。
休むのって、ものすごく勇気がいること。
好きで続けてきたのだから当たり前。
好きだからがんばってこられた。
でも、誰かに押しつけられてるわけじゃない。頼まれてるわけでもない。
観なきゃ、行かなきゃ、撮らなきゃ、書かなきゃ、描かなきゃ、創らなきゃ、つぶやかなきゃ。
人それぞれがんばってることっていろいろあると思うけれど、やらなければいけないことって、本当はぜんぶ自分で自分に言い聞かせてること。
自分を一番楽にできるのは自分自身。
休んでみて、ひと息ついて、落ち着いてみると見えてくるものもある。
意欲って、そういうふとしたときにわいてくるのではないでしょうか。