うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

Mはよみがえるか

オジュウチョウサンステイヤーズステークス、素晴らしかったですね。
果敢に先行し持ち味のスタミナを生かした、現状ベストの競馬だったと思います。
ミルコ・デムーロ騎手の好騎乗が光りました。
この異色のコンビ、「ちょっと前までは考えられなかった」とも軒並み評されたわけですが…。

「干されてる。」
そういう声はよくきくし、昨年末あたりからかな?G1級のお手馬を降ろされまくってるのは確か。
なぜなのか?
結果的に馬を壊したとか、いわゆるラフプレーよりも何よりも、「勝利ジョッキーに馬上から中指立てたのが一番アカンかったんちゃう?」と私は感じたクチなんですが。
彼が干されるに値する人間だから「あの時はそうしてやったぜ!」というよりも、単に瞬間湯沸かし器と化しちゃうんだろうなと。
私も瞬間湯沸かし器のケがあるので何となくそうかな~と感じたってだけの話ですが。
そう。ただごとじゃないのだ。重大なことなのだ。瞬間湯沸かし器になってしまうというのは。単にじゃないよ、おおごとだよ。
だから彼自身も後悔し苦しんでる。
……んじゃないかな。たぶん。おそらく。

もちろん勝負事なので、時に感情は剥き出しにしていってもいい。
でも勝負事だからこそ矜持が試される時もあって。
表舞台に立つ人間は己をうまく律してこそ。
彼はそこがちょっと苦手なのかもしれないなと、それなりの年月見てて感じます。
あるいは、「今までは大目に見られてきた」けど「これからは許されなくなってきた」。この国の騎手として。
なので感情の制御がもうちょっとできれば、いざという時もっと信頼されるジョッキーになれるはず。
なんといっても彼は愛されているのだから。
彼もまた競馬を、馬を、日本を愛してるだろうから。たぶん。きっと。

でも、「干されてるか?」といわれるといまいちピンとこない。
乗る馬がいるのは信頼され、機会を与えられてるということだから。
だから、上を向く気持ちがあるならこれから馬と人とのかかわりの中で見せてほしい、見せてくれるはず、と期待してるのです。

というわけで本題。
きたる中山、ディセンバーステークスではおととしの武庫川特別以来のタッグとなりますね。
大好きなベステンダンクをよろしくお願いします。