うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

ひとのブログが読みた~い!

かつて、ブログがものすごく大流行したことがあります。
私が社会人なりたてくらいだったかな…
老いも若きもみなブログ、時は大ブログ時代でした。
周りはみんなやってたんじゃないかな。
物書きでない素人が、好きなことを好きに書く。
何を食べたとか、旅行をしましたとか、ペットのこととか、友だちや家族とのやりとりとか、自分の仕事や人間関係の話とか。
携帯で撮った画像いっぱい貼った写メブログとか、なにげない、とるにたらないこと、みんなが自由に発信してました。
ブログって、そういうものでした。

いつから変わったんだろう?
テーマに沿ってて、起承転結があって、高尚で、前向きで、ちゃんとした文章で書かれていて、読み物として成立していて。
いつからか、ブログはそういうものでなければならない風潮になってきたように思えます。
SNSで評価が可視化されるようになってからかな?
いいねがもらえて拡散されて、他人に認められて、多くの人にとって意味と意義があって。
そういう、上手で素晴らしく共感を得る作品が、目に見えて評価されるようになりました。
この大SNS時代、ブログをやるのはかなり敷居が高くなったと感じます。

でも、私はもっと気軽に人のブログが読みたい!!
いま人が人のブログに求めてるのは、面白さだったり、生きるヒントだったり、共感だったり。
自分にとって有益な情報だったりするのかもしれません。
でも、人間は決して誰かのためのコンテンツじゃあない。
SNSは人間をいちコンテンツにしちゃう怖いツールでもあるなぁとは常々感じてまして、私も元気がない時はとるにたらないことしか発信できない自分に焦りや負い目を感じたりもしてしまうんですが。
四六時中おもろい人間なんて、そういません。
普通の人間がとるにたらないのは当たり前なんです。
とるにたらないことにこそ、等しい価値がある。
だからこそ、普通の人が普通の感性を書き綴るのに、きっと意味と意義がある。
当たり前のことをたったいま発見したかのように、当事者として語るのが面白いんです、きっと。
だって、わたしたちの大半が普通の人間なんだから。

そんなわけで、わたしはあなたのとるにたらない、いとおしい普通が知りたいのです。
訊かせてほしいし訊いてほしい。
それがブログを書きつづける理由かな。
というわけで、みんなもっとブログ書こうぜ!

 

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