うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

生きているから、生きていくよ

わたしは健康らしい。カルテの上では。
生きるのがしんどいけどお医者さんにかかるほどでもなく(若いころ、病気じゃないとお墨付きをいただいた)、
心が苦しいけどカウンセリングを受けるほどでもなく(こっちも行ってみたけど、あんまり必要性を感じられなくてやめた)、
生きづらいけどなにか障害があるわけでもなく(これは確信が持てないけどたぶんなにもない)、
パートナーや子どもがいないことを淋しく感じるでも、必要とするでもなく、独りに納得と満足もしている。
なにかあるとしたら「繊細さん」ことHPSなんだけど、これは性質だから克服するしないという話ではない。
こんなわたしでも健康といえるんだろうか。
「けっこう満身創痍なんだけどなぁ」
「なにかがあれば治す方向でがんばれたり、向き合えたり、そういう行動から楽になれたりするのかなぁ」
「なにもないからなぁ、なにをよすがに残り半分の人生やってこうかなぁ」
なんて、ときどき漠然と不安な気持ちになる。
いまあるものはいつかなくなってしまうのだ、そうしたらどうやって生きていくんだろうっていう。
心のよりどころがあって、頼れる人がいればいいのか。
エンタメであり、家族だ。好きなものたちだ。
でもそれがいつまでも同じようにつづくわけじゃないのもわかってる。
組織に向かないとわかっているのなら、いまからちょっとずつでもなにかを模索していくべきか。
なにもないことを受け入れて、割りきって、迷うことをやめて、腹をくくって勤め人をやって食っていくのか。
なにか、なにか、なにか。なにかってなんだ。
わからないから揺れる。
「自分が何者か」なんて承認欲求にまみれた青い悩みはもはや通りすぎていった。
これから考えたいのは、「ただでさえしんどい、生きていくということを楽にしていきたい」「ちゃんと死ぬためにちゃんと生きたい」。それだけ。
せっかく健康な心と体でいまを生きているのだから。