うまいこといえない。

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パリピ孔明を観ました

今年はダイ大とドンブラザーズと鎌倉殿を抱えてるんで合間合間に観ました。
物語と向き合うのってけっこう気合いるよね。
いるんですよ。気合が。まっとうできれいな物語であればあるほど。
でもパリピ孔明を観るときはいつもリラックスできて、おかげでいい息抜きになりました。
まず英子がいい子。応援したくなる。見ていて元気をもらえる。
そして孔明の顔がいい。声もいい。なんだかクセになる。ここ大事。
オープニングでクネクネ踊る孔明、何回見ても飽きないもん。
現代の渋谷によみがえった諸葛亮って設定だけでもうすでにおもしろいのに、そこからまっとうに音楽プロデューサーやるんだもん。いや軍師か。
英子はもちろん孔明が魅力的でなければこのアニメは成立しなかっただろう。
ぜったいブレない安心感。
ほんとうにいい人たちだった。

天下泰平の計vol.1こと、サマーソニア出場をかけた10万いいね争奪戦。
10万いいねなんて、猫についてるのくらいしか見たことない。猫しか勝たん。
それはおいといて。
人のために歌う、そのために確固たる自分を探す英子。
対照的に、売れるために自分を捨てた七海。
ふたりの道がまじわったとき、彼女がかつての自分を取り戻す展開はベタだけどアツい。
そして唐澤プロはツンデレ。知ってた。
この人も若い頃にやりたかったことがウケなくて苦労したのだなぁ。
なんとなくシャ乱Qつんくを彷彿とさせる。ビジュアル系の走りでもあるし。
(シャ乱Qはすごく売れたけどね)
プロデューサーとしては、本当は太陽とシスコムーンの路線で音楽やりたかった(のだろう。気合が入ってた)けど現実に売れるのはモーニング娘。だった、というあたりがダブる。
人に喜んでもらうことを商売にするって難しいですね。
金か信念か。
ああそうか。同人もそうだな。競馬もそうだな。みんなそう。
「金出さないやつは引っ込んでろ!」ってモブのセリフがありましたけど、「そうなんだよな」って考えさせられました。ちょっと趣旨からズレるけど。
でも金だけでいいのか。ならどうするのか。
夢を叶えるためには金がいるのか?
好きを仕事にするのは、信念を曲げることなのか?
その答えとは。
最後はふわっと大団円になったけど、物語だから終わりよければすべてよしなのだ。
きっと答えはそれぞれ違うのだ。だから自分自身で探すのだ。たぶん。

音楽は人を救う。
耳が幸せなアニメでした。
あと月並みだけどラップが本格的で中の人が大変そうだなと思いました。プロはすごい。
物語は10万いいね達成したところで一区切りしたけど、シーズン2「天下泰平の計vol.2」もあるよね? あると言って。