うまいこといえない。

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恋の話はしんどい

おひとり様物語が完結した。
一気にぜんぶ読んだ。
昔コミックス集めてたけど、途中で読むのをやめた。
しんどくなって手放したのだ。
おひとり様物語、ひとりを肯定する前向きでやさしい漫画ではあるんだけど、その過程に「恋愛しろ!つがいになれ!結婚しろ!それが女の幸せ!」っていう友人家族同僚からの圧の描写がけっこうあるので、あたたかさと一緒にしんどさも同じくらい蓄積していく。
ひとりである主人公が物語の中で出会う男性、すでに知り合っていた男性、もしくはパートナーへの想いが短いストーリーの中で変化していく。
そこで描かれているのってなんだかんだいって恋愛感情がベースになってるから、「ああ、やっぱり、恋愛っていいもんですね」と言われてる気がして、そのへんのしんどさはいま読んでみても変わらなかった。
それができない、必要ない、興味ない、恋がなくても幸せでいたい気持ちっていうのはあんまり描かれてないなあと感じる。
おひとり様と銘打ってるけど、これがササるのは、恋を知り愛を知りそばに人を必要としている人だ。前提として誰かと一緒だったり、振られて別れたりしてる人たちの物語だしね。
とてもいい漫画だと思う。
でも、わたしはやっぱりまだ恋の話がしんどかった。

最終回近くの「自分で選んで考えて楽しくやってくれてるからいいんです。自慢の孝行娘です」とお母さんが娘の生き方を認めてくれてた話がいちばん好き。