うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

古都へ大人の遠足。かき氷と鹿と街の灯りと

とにかく、一刻も早くリフレッシュしたかった。
せっかくなら遠足にしようと思いたったのは、まさに夏休み直前。
いまならキャンペーン2022プラスは渡りに船。乗らない手はなかった!

 

 

 

 

奈良といえば、かき氷。
一日目、二日目と前々から行きたかったお店へ。
忘れてた。この時期のかき氷は、お店によってはかなり並ぶということを。
で、食べるのは一瞬なんだ。流れるように消えていく。
ふわふわできらきらで儚くて、まるで夢を食べてるみたい。でもそれがいい。
ひと夏のきらめきとときめき。

 

ことのま あかりの「氷高」
ここのかき氷は削氷(けずりひ)と呼ばれる。
琥珀糖がキラキラと涼しげでかわいらしい。
これがシャリシャリとした食感でおいしいのだ。
中にバニラアイスが入ってて、合う!

 

おちゃのこの「擂茶氷」
葛餅入りにしてもらった。
豆などいろいろブレンドされたお茶のシロップが独特で香ばしい。
あったかい甘酒ラテもホッとする甘さ。

 

奈良といえばもうひとつ、ドーナツのフロレスタ本店に寄りたいとずっと思いつづけてた。
昔ながらの商店街の中にささやかな店構え。
閉店前でほとんど売り切れてたものの、かろうじて持ち帰れたのでルームサービスの大和茶でお夜食にいただく。
なんのかんので定番のネイチャーがいちばんおいしい。

 

 

 

お宿は興福寺すぐそばのホテル尾花にお願いした。
部屋の向きによっては五重塔が見えるらしい。
駅から離れてはいるけれど散策の拠点としては最高。
接客も親身で、ライブラリーやお土産のコーナーも充実していて居心地がよかった。
希望したら地元の銭湯の入浴券がもらえるのもよかった。
街歩きがてらお風呂屋さんへ。

 

 

 

 

 

日が落ちたら、なら燈火会のはじまり。
実はこの催しが、わざわざお盆に出かける理由になってくれた。
人を入れての開催は三年ぶりとのことでお祭りのような賑わいだった。みんな待ちわびていたんだろう。

 

月の美しい夜、古都の風景とあたたかなろうそくの灯りに魅せられる。
満月には一日及ばす。

 

 

 

 

 

二日目は薄曇りのなか、歩いて春日大社へお詣りに。

 


鹿が溶け込むならまち。
人も鹿もあたりまえのように一緒にいて、とくに意識も干渉もしあわない。
サラッと共生している。空気みたいにそこにある。関係が、存在が、日常なのだ。
そこがいいなと毎回思う。
ゆっくり歩いて本殿まで往復一時間少しくらいだったかな。
街へ戻ってきたときには汗で全身しっとり。
普段はどこへ行くにも自転車が欠かせないのに、旅先だといくらでも歩ける不思議。

 

白鹿みくじを連れ帰って、藤森神社の馬さん(当ブログのアイコン)と引き合わせた。他意はない。
ちなみに末吉だった。

 

 

 

 

 

おとなりの古都、奈良。子どもの頃から遠足やらで馴染み深い土地だけど、大人になってから来てもやっぱり好きだなと実感する。
もちろん「みんな違ってみんないい」のだけど、ここほど「栄えていながら、のんびりしてる」場所はないんじゃなかろうか。
なにより奈良のひとは郷土愛が強い。
行く場所、行く店、ありとあらゆるところでさりげなく愛を感じる。
そういう想いに触れながら、旅っていいものですねと名残惜しい気持ちで近鉄電車に乗る。バカンスが終わった。
家に帰るまでが遠足です。また行きたいから日常をぼちぼちがんばろう。

 

 

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