なんにもできない、なにかになりたかったフォスはいろんなものと混ざりあって、知恵と知性と力を得て、他者と世界を知って、それゆえに傷つけて傷ついてひとりになって、孤独ゆえに研ぎ澄まされて、途方もない時間をかけて、小さな美しい石に戻っていった。
それだけといえばそれだけの物語だったのかもしれないけれど、わたしは宝石のくせに宝石たちに馴染めなくて人間くさいどうしようもないフォスがわりと好きだったので、あの彼はほんとうに人間と一緒に消えてしまったのだなと、なんとも淋しい気持ちにもなった。でも報われて救われたのならいいや。なによりなにより。
だれかのきぶんをあかるくしてるといいな。
この台詞、ぜったいにどこかで誰かの口から訊いてるはずなんだけど、それがどうしても思い出せない。
というわけでもう一度はじめから旅に出る。
秋に13巻が出たら、あのキラキラときれいな紙の本も揃えるのだ。
物語は完結したけれど、楽しみはもうすこしつづく。
『宝石の国』完結、連載12年に幕💐
— ORICON NEWS【アニメ】 (@oricon_anime_) 2024年4月24日
最終13巻は今年秋ごろ発売 #宝石の国完結
▼市川春子氏コメントhttps://t.co/5gaThkI5yH
▼29日まで無料公開※最終話除くhttps://t.co/vG0fauQOiu
12年「月刊アフタヌーン」連載開始。緩急の激しい展開、美しいほどに残酷な物語がファンの心をつかんでいる。 pic.twitter.com/X0cEXKMIYe