2016-01-01から1年間の記事一覧
初めて手がけた幕がアップトゥデイトのものでよかったと思う。
完璧な競馬だった。勝って負けたどちらとも。
また楽しみになってくるまで潔く退いてみる。
馬とともにありつづけた人だからこそ、ふたたび馬とともに
誰もがレース結果に自分の見たい夢を想い描く。
あの感覚はいま振り返ればロールプレイングゲームに酷似していた。
自分の想う対象にだって間違うことや失敗することはある。
勝負根性というよりも本能、執念と言い表したい。
執着の先には何が残るのか。
よぎったのは期待ではなく不安だった。
本当に、こういっては何だが、一段ずつというのが実にこの馬らしい。
ほんとうに、日本全国どこへでも船で行けたらいいのに。
障害未勝利戦は、いわば、二度目のメイクデビューなのだ。
自分をちょっと好きになれた気がした。
神は信ずる者それぞれの心の中にいる。
記憶を呼び起こすためのたしかなものを残したいと思った。
競馬の中には、賭けてこそ見えてくるもの、味わえる想いもある。
今の私にとっての夢なのだ。
足を伸ばして寝られるって素晴らしい!!
この馬を、陣営を、私はゆえあって応援している。
信じているのだ。あの馬と、彼に関わるひとたちを。
『障害騎手と一緒に、障害コースを探検しよう!』
夢を見たのは、信じていたから。
不思議で残念で悲しいことだとは思うが、決して悪ではない。