うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

大河ドラマばなれ

今年はもう、初めから観ないことにした。
毎年楽しみにしていて、とりあえず何回か観てみて、つづけるかやめるか吟味するのが年初めのお約束だった。
だけど一年間、毎週、同じ時間に、同じチャンネルに合わせつづけるって難しいよ。同居人がいるとなおさら。
プロ野球を観はじめてから「きょうはナイターだから大河は録画」ってパターンが増えた。
(昨年は特に土日もナイターが多かった。熱中症対策や感染症対策でデーゲームを減らしてたのかな)
あと私事でアレなんですが、テレビの録画機能が半壊してしまってて。
鎌倉殿の13人もけっこう大事な回が何回も録れてなくて落ち込んだ。
どうする家康は真・三方ヶ原合戦が録れてなくて心が折れた。
ああ…その回が抜けるのならもういいかな…って。すごく楽しみな回だったから。
ほんとにさっぱりと「もういいや!」ってなった。ドラマが悪いんじゃないです。わたしの執着が足りなかっただけです。
ど家は娯楽として好きなドラマだった。ジャンプの連載漫画みたいなノリで楽しんでた。
さりとて課金して補完する、というほどの情熱もなし。

いい退き際だったのかなと思う。
近年、つくられたものへ興味関心がどんどん薄れていっている。
創作物に心を傾ける余裕がないっていうのかな。
つくられたものよりも、嘘のない今この瞬間のスポーツを観たい。そういう欲求が強くなった。
興味関心が移り変わったのね。
もともとドラマって大河しか観ないんだけど、アタマでも言ったように、スポーツイベントと並走して、なおかつ録画というアシストなしで一年間同じものを観つづけるっていうのはきわめて難しい。
テレビを買い替えたら解決することなんだけど、もうそこまでして観たいものでもなくなったんだろう。
あればあるなりに観るにしても、いまのわたしでは、なんとなくの惰性になりそう。

なにより役者を通して透けて見えてしまうリアルの情報量が多すぎて、きれいでないものがわりと多くて、それらがノイズとなって前ほど劇に没入できなくなったのが大きい。
ああやっぱりつくりものだわ、となって妙に冷めてしまう瞬間がある。
書いた人作った人の存在を生々しく感じてしまうのも、なんか違うよなあと。
入り込めないのなら、もういいかな。そんなかんじ。
大河ドラマというコンテンツがだめになったとかではないと思うんです。ぜんぜん。
時代のニーズに合わせて変化させていく必要はあるだろうけど。そうしながらつづけるに値するよき伝統だとも思うし。
ただ、わたしがそこにハマれなくなっただけで、環境だったり心がととのったらまた劇に触れたくなって戻ってくることだってあるだろうし。
ひとまず、一回休み、ということで。