うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

だめになっても、おまじないがある

このごろはまた、ぬいぐるみと寝ている。
目が覚めてもそばにいるからよく眠れてるんだろう。
寝つきと寝起きがよくなってきた。

次の職場へいくまでの隙間ができた。
じゃあ海が見える旅館に泊まろうと目論んでいるうちに月のものがきたのであきらめた。
体のせいにはしたけど、ほんとうは気力がなかったからどこへも出られなかった。
なんにもないのに時間だけはある。
さて、なにをどうしようかなあ。

最寄りのイオンモールへ自転車で出向いて、カルディでコーヒー豆を買って、スターバックスに入った。
メニューとカスタマイズの呪文の唱えかたがよくわからなくて前は怖かったこのおしゃれカフェは、モバイルオーダーを覚えてからは好きな場所になった。
いつもと違うものを味わいたくて、おすすめのハニーカモミールティーラテを頼んだ。ミルクとシトラスがふわっとしてやさしい。
季節限定だというかぼちゃのバスクチーズケーキはあっというまに口の中へと消えていってしまった。
好きな味と食感だ。スパイスが効いてるのもいい。スタメンになってほしい。

家ではヨガで汗を流して、ゆっくりと半身浴をしたりした。
体はまだ硬いままだけど、動いていると気持ちがいい。
お風呂あがりにもう一度、入念に股関節をほぐす。
股関節が硬いとできることが限られてくる。
逆にここが柔軟になったらもっといろんなことができるんだろうなあと可能性の広がりを感じている。やわらかくなあれ。

さぼっていたハンドドリップでコーヒーを淹れるようになってから、過食の波もおさまってきた。
うまいこといくときはなにもかもがうまくいくもんだなあ。
この感覚はよく覚えておこう。「あれをやったらとりあえず落ち着く」、だめなときのおまじないにしておこう。
ていねいにコーヒーを淹れてみる。ヨガで体を動かしてみる。
できたら「えら〜い!」ということにする。
これでだいたいのことはなんとかなりそうな気がしてきた。

来週からまた会社に通って働きはじめる。
不安だろうが向いてなかろうが、生きるためにそうする。
決めたことをふりかえりながら、わたしが普段からよく云う気力とはなんぞやと考えていた。
「生きることに前向きかどうか」かなあ。
それが今回の無気力期間のおわりに浮かんできた言葉だった。