うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

心と体はつながってるのだ

ぎっくり腰になった。
洗濯物を干そうと前に屈んだ瞬間、それはやってきた。
ピキーン!!
ってほんとになるんですね。漫画みたいだった。人生初ぎっくり腰。
立ちあがれない。痛い痛い痛い。
ひとまず痛みを観察してみる。
体の内部から神経を刺激してるみたいな、嫌な痛み方。
痛いのは左側だけ。特定の方向と箇所に力がかかるとまずいらしい。
そこにいったん体重を乗せないと体を起こせないので、起きあがるときにめちゃくちゃ痛い。
背中を丸める動きがよくないみたい。じゃあもう今日はろくに動けないぞ…
応急処置に湿布をして寝る。痛くて寝返りも打てない。眠れない…
ぬいぐるみを脚の間に挟みながら抱きついて、痛いほうを上にして横向きで寝る。

起きたらスッキリ治ってた、なんてことにはならなかった。
夢ならばどれほどよかったでしょう…
朝になっても痛みがひどく、起きあがるのにも激痛、ヨタヨタ歩きの状態。
靴下をはくのがとんでもない苦行だった。ものすごく時間と手間がかかった。
なんとか着替えて最寄りの整形外科へ。
レントゲンを撮った。骨に異常はなし。筋肉の張りによる急性腰痛症とだけ。
ほんとに? それだけ? まともに歩けないくらい痛いのに!?
ブロック注射と痛み止めでだいぶ楽になった。仕上げにコルセットを巻く。
なんか、めちゃくちゃ痛いわりには大丈夫そうだな。病院ってすごい。

すごいんだけど。ありがたいんだけど。
診断と処置には納得してるけど、先生が訊かなきゃ何も話してくれなかったのだけが引っかかった。
なぜ突然こうなったのかの原因とか、今どう過ごして、これからどう予防をしていけばいいのか…
診断結果なんかはほぼ事前にネットで調べた通りではあったから、答え合わせと安心と、正しい知識が欲しかったのね。
あっさりしてんなあ、こんなもんかなあ? とおもった。
まあお医者さんは何千何万と同じ症状を診てるだろうし、患者さん次から次へとやってくるし、あっさりしてしまうのはしょうがないのかな。
一刻を争うような大事じゃなかったってことなんだろうけど、わたしには初めてのことだからいろいろと詳しい話を訊きたかったんだなあ。
今治ってもまたピキーンてなるの嫌だし。
はじめてだから、何をどう訊けばいいのかもわからないしね。
「ちょっと股関節が浅いかなあ?」って言われたんだけど、ぼそっとつぶやかれたから訊きそびれた。それが後になってずっと気になっている。
病院にかかるのにもコツがいるのね。単純に合う合わないもあるだろうけど。
教訓にしとこう。

自分なりに考えてみた結果、疲れとストレスと体の硬さが原因、という結論に落ち着いた。
特に股関節。めちゃくちゃ硬いんです。自分でもドン引きするくらい硬い。
ので、ヨガが楽しすぎて、成果が見えはじめてがんばっちゃったのが裏目に出たっぽい。
急に柔軟性が増したとか、強度の強いストレッチで腰に負担がかかってなる場合もあるみたいですね。
めちゃくちゃ心当たりある… 過ぎたるは及ばざるが如し。
いいストレス発散になってたからしばらくヨガができないのは正直つらい。
バキバキに開いたり伸ばしたり体を大きく動かすのはやめて、じんわりリラックス系の軽いメニューに切り替え。
できる範囲で体はほぐす。動かなさすぎるのもよくないみたい。
体やわらかくしないとまたピキーンてなりそう。ぎっくり腰って癖になるっていうし。
もうあんな痛いのは嫌だ。
ヘルニアとかじゃなくてよかった。

過食で急に体が重くなったのもあるだろうなあ。
自分の心の弱さゆえの行動がぜんぶ体に返ってきている。
心と体はちゃんとつながってるのだ。
いま体重が60kgちょっとあります。体脂肪計に太りすぎと言われてます。わたしもこんな自分が情けない。
ちょうどいいところで自分自身を律せてないってことだもんね。なによりほんとに体が重たい。
四十路に突入してから、若いころには予想だにしなかったような不調が起こるようになった。
なんだか心も弱くなった気がするし、これがいわゆる加齢によるダウングレードなんだろう。
もう、若くはないんだ。
自分で思ってるほど、強くもないんだ。
わたしは弱くて情けない大人になってしまった。
だから自分の体いじめたらあかんな、ちゃんと向き合っていたわってあげないとな、とようやく思えたのだった。
ちょっとずつでも自分を取り戻していこう。
健康な心と体で生きていけるように。