うまいことはいえないが。

書きたいように書いていたい。自分を救いたい。誰かになにかを伝えたい。

距離感のおはなし

某所の配達員さんがわりとグイグイくる人だ。
おじいさんだから親しみを込めて業務にあたってくれてるんだけろうけど、荷物の内容や家族構成に言及してきたり、下の名前で呼んでくる等々、グイグイこられて毎回わりと困惑する。
いい人なんだろうな、きっと。
お客さんと仲良くして良好な関係を築いていく、昔のお商売の感覚なんだろうな。
わたしは知らない人、普段からお付き合いがある人以外から自分の領域に立ち入られるのはしんどい。
行きつけの店や顔見知りの店員さんさえ作りたくないくらい。
宅配は来る人を選べないし、否が応でも玄関先で招き入れなければならないから、逃れられない。
言い方はあれだけど荷物を人質にとられてる状態だし。
届けていただく立場だから、置き場や宅配ロッカー対応できない荷物はもう、お願いしますと届けていただくしかない。
だから最低限で済ませたい。
最低限の中でお互いに礼儀は尽くす。それだけでいい。
届け先と宅配員でしかない間柄でこっちの領域に踏み込まれるのは心に負担がかかる。
たぶん、そういうのがぜんぜん気にならない人は気にならないんだろう。
母親はぜんぜん気にならないらしい。誰とでもいつも楽しそうに談笑している。
うちの母みたいな、ちょっと顔見知りの人と仲良くできるような人のほうが世の中には多くて、わたしはどっちかといえば神経質なマイノリティになるんだろう。
いや、挨拶はするし、礼は尽くしますよ、もちろん。ビジネスライクというのかな。
どっちが良いとかじゃなくてこれは性質の違いの話。
そう感じてしまうのだから、変えようがないし仕方がない。
やっぱり苦手だなぁ、名前とか呼ばれたり、在宅時間とか把握されてたら。いくら相手がおじいちゃんでも。
セクハラとか言いたいんじゃないんだ。相手はよかれと思って気遣ってくれてるんだろうし。そんないい人の良心を喜んで受けとれない自分が嫌だというか。でも苦手だと思う権利もあると思ってるし。
う〜ん、どう言えばいいだろう。
相手の持ってる距離感。尊重したいし、されたいですね、うまいこと。