うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

どこかでだれかが、読んでいる

きのうメールで通知が届いた。
はてなブログ特設サイトにあなたが書いたものを掲載したよ、とのこと。
はてブ10周年にまつわる10のお題「10年で変わったこと、変わらなかったこと」に投稿してたから、それのことだと思った。
ところが、探しても探しても見つからない。
ほんとに~? うそじゃないの~? 見つからなかったらなかったで意地になってくるもんである。
念のため特設サイトの別の項目も探してみたら、あった。
たしかにわたしが書いた記事と、見慣れたブログタイトルが小さく載っていた。

 

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はてなブログ編集部が選ぶ注目の記事
数多くの記事が投稿されてきた10年。その中から、週刊はてなブログ編集部メンバーの心に残った記事の数々を掲載しています。
だそうです。おおぉ…

 

satoe1981.hatenablog.com

自分の書いたものを読み返すことほど恥ずかしいことはないんですが、いい機会なので読み返してみた。
書いたことは覚えてるけど、ここまでしっかり書いてたとは思わなかった。
思ったよりちゃんと書いてた。かなりガッチガチで反省点も多いけど。
当時はまだ若くて(とはいっても三十代後半、今より若いという意味で)、若さという情熱ゆえに、好きなもののために何かができるんじゃないか、できたらいいな、とか思っていたりしました。
今はもう誰かのために何かのためになんて大仰なこと考えもしないけど、そのときはわたしを救ってくれた大好きな競馬に恩返しがしたかった。大真面目に。
とはいっても未熟さゆえに自分の気持ちや好きな人馬について、ひたすら書きたいことを書くだけ。
掲載された記事だって、競馬の魅力とかにもっと触れるべきだったんだろうけど、自分が救われたとか悩んできたことに置き去りにされている。
今読み返したら、あ~これはだめですねえっていうお手本みたい。でもなんかいきおいはある。

わたしが生きてきた年月には、書くことがずっと寄り添っていた。
でもそれは誰か何かのためでなく自分のためだった。
しゃべるのが苦手で人に心を開けないわたしが生きづらい人生をなんとかすべくやってきたこと。
趣味については、人とまじわって楽しいことや知ってほしいことを前向きに発信できるかも、と思ったんですが、どうもそうでもなかったみたいです。
ずっと書いてるくせに何も成せない何の役にも立てない何なの自分、なんて悶々とする時もあったけどべつにそれでもいいのかな、少なくとも自分を救っているのだし、と思えるようになったのが不惑を迎えてから。
なので思いがけず「あなたの書いたもの載せたよ」と伝えられたとき、「あ、そうか、ずっと誰かが読んでくれてたんだ」って今さらながらに嬉しくなりました。