うまいことはいえないが。

書きたいように書いていたい。自分を救いたい。誰かになにかを伝えたい。

選ぶことは生きること「恋のツキ」

comic-days.com

 

暮らしの節目に何度も何度も読み返してる、大好きなまんが。
惰性で同棲してるサラリーマンの彼氏か、趣味と価値観がめちゃくちゃ合う男子校生か。
主人公のワコは優柔不断で貞操観念ゆるゆるの二股グズ。
彼氏のふうくんは悪気もなく「俺の女」を見下し搾取するモラハラクズ。
好きになったイコくんはまだ社会も大人も知らないお子ちゃまなお猿さん。
みんな違ってみんなクズ(グズ)。
ワコは受け身でいても恋愛が向こうから転がってくる、恋愛に転がっていける男性依存タイプ。*1
恋愛体質だったオンナが恋愛と生活の果てにオトコを失って、ひとりになって、それからがおもしろい。
このまんが、恋人への気持ちが冷めた瞬間がすごくいい。女がもう赦せなくなったときのシビアさ。男の夢が終わるときの残酷な身勝手さ。
女性が描く恋愛まんがって生々しい。この人のは、ほんとうに生々しい。「あそびあい」はぶっとびすぎて理解できなかったけど。

三十路女のこれからの人生。
恋愛と結婚。家族のこと。仕事と暮らし。男性とパートナーシップを築くこと。
何かを選んで、何かを得て、何かを失うこと。
幸せとは何か。誰とどう生きていきたいのか。
巡り合わせと相性なんだなあ。人間と人間って。
いい人だから好きってわけでも、似てるから長続きするわけでもない。
ワコの生き方、全身全霊で人間をやってて好きだなあって最終回を読み終えるたびに肚の底から思う。

*1:「まじめな会社員」「スルーロマンス」の冬野梅子が描く主人公たちとは真逆。言うまでもなくわたしはあみ子&翠側の女。