うまいこといえない。

うまいこといえない人がつたないなりに誰かになにかを伝えるための場所。

海と過ごす、秋休み

オーシャンビューの和室が空いた。破格の安値で。

あっこれは、呼ばれてますね。

そんなわけで行ってきました、大阪から近い海。

「海が見たい」と普段から口癖のようにつぶやくわたし、近場の海をいくつかピックアップしていた。そのうちのひとつが和歌山県の加太。白浜より近くて大阪からほどよく遠い。

南海特急サザンに乗って、いざ非日常の世界へ。

 

駅から送迎バスでお宿に到着。

ふすまを開けた瞬間、海!!

思い描いてた以上に海色の部屋で、感激のあまりちょっと泣きそうになった。

 

ロビーからテラスへ出られるようになっていて、外の景色も素晴らしかった。

 

荷物をほどいて落ち着いたら、お風呂へ。

わたしはお風呂が大好き。温泉地へ来たら5回は入ることを自らにノルマと課している。

露天風呂からは大海原が見渡せる絶好のロケーション。

ひんやりとした空気を感じながら湯を楽しむ喜び。

内湯のほうが成分が濃いらしく、ぬるぬるで最高だった。加太温泉、好きなお湯だなあ。

 

夕暮れ時の散策にて。

 

リゾート地もよいけれど、漁港も生活の匂いがしてよい。

 

地元民との遭遇。

 

散策から戻ったらまたお風呂。お風呂から戻ったらぼちぼち夕食にする。

基本的にひとり旅のときの宿泊プランは素泊まりにして、地元のスーパー等でその土地らしい食べ物を調達して楽しむことにしている。

今回は近場にお店がなかったのであべのハルカスで寄り道をして、おこわ米八のいなりおこわと柿安ダイニングのヤンニョムチキンを持ち込んだ。秋っぽいでしょ。遠足っぽいでしょ。

 

旅に出たら地酒を飲もうね。

夜の散歩。月の道ができていた。

今回、写真はほとんどiPhoneで撮った。もうカメラはいいかな荷物になるし、とも思ったんだけど夜景と鳥や動物、遠くのものを撮りたいときはやっぱりカメラ要りますね。

iPhoneで夜景を撮ったらこんなふうになんかお節介を焼いてくる。それはそれでまた「味」なんだけど。

 

食べたらまた温泉でくつろいで、散歩して、またお風呂へ行って、あたたまった体をヨガでほぐして。

ふかふかのお布団の中でツイッターしたりなんやかんやしてるうちに、いつのまにか気を失っていた。なんて幸せな寝落ちだろうか。

 

 

朝がきた。

朝風呂からの散策で活動開始。日の出は立地の関係で見えなかった。それはそれで。

 

朝の空と海はやさしい色をしていて好き。

 

寝ながら海がそこにあるって最高なんだ。

海を見ながら朝ヨガをして、最後のひとっ風呂へ。これにてノルマ達成。

 

9時の開店と同時に満幸商店へ。ホテルから歩いてすぐ。

しらす丼とわさびスープで有名な人気店に前々から行ってみたかった。

新鮮なしらすがたっぷりと盛られてていわゆる「見応え」のあるメニューなんだけど、店内は撮影禁止です。

人気店だし個人で営まれてる地域密着型の素朴なお店だし、みんながみんな撮ってたらまわってかないもんね。

なにより「ええから黙って食べなはれ!」みたいな気取らないあたたかみを感じた。

しらす丼は甘めの醤油に梅をほぐしてちょっとずつかけながら、しらすがこぼれないよう気をつけて、勢いよくかきこむ。箸が止まらない。

わさびスープは鯛の骨をじっくりと煮込んた逸品で、これだけでも絶品なんだけどここに刻んだ特製わさびをといて食す。これがなんともいえぬ美味さなのです。

2品だけでお腹いっぱいなボリュームだったけど、お腹のキャパが許したならこのスープはぜひとも雑炊で食べたかった。次はしらす丼を我慢して雑炊セットにしよう。

 

お腹いっぱいになったらお詣り。満幸商店からすぐそこ。

淡嶋神社は女性の守り神ともいわれていて、人形供養で有名な神社さん。

 

まだ眠そうな地元民の方。

 

銚子からつづく太平洋岸自転車道の終点なんだそうで。

海辺を走るの気持ちよさそうだなあ。ロードバイク乗りの弟に教えたろ。たぶん知ってるはず。

 

そんなこんなで旅の終わりが近づいてきた。

今回はシーサイドホテル加太海月さんにお世話になりました。とてもよいホテルでした。

www.azumaya-seaside.com

お気に入りの場所ができた。絶対にまた来よう。

 

 

送迎バスで加太駅に。駅っていいよね。

それにしても天気がよかった。最高によかった。天気がよさそうだったのも出かける後押しになった。

 

めでたいでんしゃに乗って帰阪。加太さかな線。

 

かわいい。

 

何もかもがかわいい。これはテンションあがる。最後の最後に観光っぽいことになって嬉しかった。

 

 

なんというかプライベートでいろいろいきづまっててとにかく一瞬でも日常から脱出したかったんだけど、行った先があまりにも素敵すぎて、そんなことはもうどうでもよくなった。

ずっと家にいてるのに息がつまって、家族からちょっと離れたくて出かけたのに、「ここたぶん気に入るだろうな」「この景色を見せたいなあ」「これ絶対に好きだろうから食べてほしいなあ」と、気がついたら家族のことばっかり思い浮かんでいたという。

いつかみんなで来たいなあと思った。きっと連れてこよう。

 

旅っていいもんですね。

いい旅をしたら、またそこへ帰りたくなる。

また加太へ帰りたいから、家へ帰ったらわたしの日常をちゃんと暮らしていこうと思う。